世界のニュース

最近ふと思ったんですけど、僕日本語、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、イタリア語、ロシア語、中国語でニュース読むんですよ (そしてフランスに戻ったらスウェーデン語も加えます)。 せっかくなんで、自分自身のためにもちょっと色々記録つけておこうと思ったのと、日本語で文章書くことが普段の生活の中で珍しいってこともあったんで、日本語で、各国のニュースを順番に紹介していくことにしました。 ちなみに僕が一通り目を通す新聞は、 日本:朝日新聞読売新聞。 ドイツ:ツァイトシュピーゲル。 スイス:ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥング。 イギリス:BBCロイター通信。 合衆国:CNNニューヨークタイムズ。 中東:アルジャジーラ。 インド:タイムズ・オブ・インディア。 フランス:ルモンドクリエ・アンテルナショナルフィガロ。 スペイン:エルパイス。 ブラジル:UOL(と同じくエルパイス)。 オランダ:オランダ放送協会。 イタリア:ANSAコリエール・デラ・セーラレプッブリカ(イタリア人の同居人の意向)。 ロシア:ガゼタ。 中国:新華社通信澎湃新聞(知り合いが働いてるため)などなどです。 (あとナショナルジオグラフィックビジネスインサイダーと、仕事でネイチャーも読んでます)。 全部一人で編集してますが、提案などあったら気軽に右上の「意見箱」からメッセージどうぞ。 画像をクリックすると元の記事に飛べます。

2015/9/30 給食と宗教

ルモンドより

フランスといえば移民の国じゃないですか。 そもそも歴史的に見ても「フランス人らしい名前」みたいなのが存在しないぐらいバライアティーに富んだ国ですが、最近はイスラム教の移民が増えていろいろ問題が出てきているようです。

フランスの小学校にも食堂的なものがあるらしいんですが、リヨンの少し北の街、シャロン=シュル=ソーヌでは、メニューに豚肉を入れるかどうかが議論になっていて、最終的に市長が、豚肉をメニューの中に出した場合の代替メニューを用意する必要はないという決定をしたそうです。

そもそも法律的にも、食堂自体各自治体が勝手に決めることになっていて、食堂のメニューに豚が入っているかどうか自体は宗教の自由に違反しないらしく、このように市長が決めた場合国がどうこう言うことはないそうです。

日本はこういうことが問題になることはあまりないですよね。 でもこれからの国際化で少しずつ他の宗教の人が流れ込んでくるかもしれません。 突然パニックにならないように、今のうちからすこしでも議論が始められるといいですね。

2015/9/29 UAE労働法改革

アルジャジーラより

アルジャジーラの地元、アラブ首長国連邦から、よく国際社会の批判を浴びている労働法の話です。

アラブ首長国連邦では、そもそも人口900万人の内、約半数の450万人がインドやパキスタン、バングラデシュなどの外国からの労働者らしいんですが、「カファラ」と呼ばれているシステムがあるらしく、技術のない外国からの労働者はスポンサーなしではアラブ首長国連邦では働けないらしいのです。 これによって雇い主に頼まないと仕事を辞められないという状況になっていて、労働者の権利の侵害の温床になっているとの批判から、このシステム自体を今年いっぱいでやめるそうです。

ただ、アラブ首長国連邦では、近所の国では認められている外国からの労働者のパスポートを押収して帰国できなくする慣習は禁止されているものの、事実上続けられていることから、この法律が変わることで現状が改善されるかどうかは謎です。

2015/9/28 廃棄食品から作られた国連のランチ

タイムズ・オブ・インディアより

環境問題などを話し合う国連の会議で出されたランチは、ゴミとして廃棄されるはずだった素材から作られたそうです。

全世界で食品の三分の一が廃棄されていることに対する関心を高めるために行ったらしいんですが、まず「埋め立てゴミサラダ」は食品会社の大企業から廃棄された(はずだった)野菜の茎や、葉などから作られ、ソースはひよこ豆の缶の汁から作られたそうです。 そしてハンバーガーはピクルスを作る工場で捨てられる予定だったキュウリの端などの廃棄物から作られたとのこと。

農林水産省の情報によると、日本ではどうやら年間一人当たり50キロほどの食べ物が無駄になっているそうです。 一日あたり120gぐらいってことですよね。 結構すごい量を捨てている気がします。 ただ、国によっても結構ばらつきがあって、例えばヨーロッパだったらドイツのような北のほうの国だと、食品を捨てるのを嫌がるのに、スペインやイタリアなどの南の国は基本的に残ったものは捨てます。 不思議なことに、うちにやってくるスペイン人は、量に関わらず必ず少し残して捨てます。 特に理由はないけどそうするんだそうです。 また、中央アジアの国では、家に招待された時に残さず全部食べると、必ずお代わりが出されます。 どうやら残さないと食事が終わらない文化のようです。 こういうのは今後、環境問題とかの意識で変わっていくんですかね。

2015/9/27 コロンビア、FARCと平和調停?

エルパイスより

南アメリカって90年代ぐらいまで軍事政権と合衆国の影響で恐ろしい場所だったわけじゃないですか。 最近も相変わらず危険な場所であることは変わりないんですが、アルゼンチンやブラジルなど各地で軍事政権が終わり、ニューヨークタイムズで最近報道されたように、合衆国の傘下で行動するのではなく、自力でなんとかしようっていう雰囲気が強まってきてますよね。

さて、南アメリカの中でも非常に危険であることで有名な国、コロンビアなんですが、最近国内のゲリラ組織FARCと政府との交渉が進んできているようで、1964年にFARCが創られて以来の進歩が見られているようです。 具体的にはキューバの仲介でコロンビアのサントス大統領と、FARCのトップ、ティモチェンコ(ウクライナのティモシェンコとは、名前は似ていますが、どうやらなんの関係もないそうです)が直接キューバの首都ハバナで直接交渉しているそうです。 実は最近、FARCは合衆国の援助を受けた政府軍を相手に苦戦を強いられていたらしく、交渉に出るしかなかったっていうのと、政府側も50年にわたる戦いで初めて「FARCのメンバーを逮捕しない」という譲歩に出たらしいのでこの交渉につながったそうです。

僕の出張先のサンパウロ大学にもコロンビア人が何人かいました。 どうやらコロンビア自体学問などができるような状況ではないそうです。 最近ベネズエラとの国境で麻薬組織を攻撃したことでベネズエラとの関係が悪化したことが報道されましたが、一国でどうにかできる問題でもないので、すぐに解決には繋がらなさそうです。

2015/9/26 ポーランドとロシア

ロイター通信より

ポーランドって第二次世界大戦ではドイツとロシアに占領され、第二次世界大戦後は東側陣営に取り入れられたわけですが、ソ連崩壊後は反ロシアの旗手として有名なんですよね。

ポーランドでまず、ベラルーシの近くの第二次世界大戦で死んだソ連の兵士が埋められている墓場が荒らされていたのと、ポーランドのある町でソビエト時代の像が勝手に取り除かれていたことで、ロシアにいるポーランド大使がロシア外務省に二回召喚されたらしいです。 そしてさらに今回ポーランドにいるロシア大使が「ポーランドが1939年にナチスドイツに攻め込まれたのは、ロシアと協力してナチスに対抗しようとしなかったポーランドの責任でもある」と発言したことが波紋を呼んでいるとのこと。

今年の4月にもBBCなどで報道されたように、合衆国のパトリオットミサイルをポーランドに配備するとのことで外交問題に発展しそうになりましたよね。 僕もこの前出張でポーランド行ってきて、現地の人とかとも話をしましたが、やはり反ロシアの感情は結構強いようです。 特にワルシャワの中心にある文化科学宮殿っていうのがソビエト時代の建物として有名なんですが、その周辺は大きなビルが立ち並んでいます。 ワルシャワの人曰く、文化科学宮殿が見えなくなるための措置だそうです。 言語はそんなに違わないんですけどダメなんですね。

2015/9/26 スペイン犬の切耳と切尾禁止

エルパイスより

昨日の記事でドイツの動物保護の話を書いたばかりですが、今日はスペインの動物保護です。

ドーベルマンとかって耳がキリッと立ってるじゃないですか。 あれって生まれてすぐに耳を切り落とすからそうなるわけで、もし切らなかったら垂れ耳になるらしいんですよ。 あと尻尾も同じように切るのが習慣みたいで、よく尻尾があるべきところに小さなコブみたいなのだけあるドーベルマンとかいますよね。 これらの整形手術は、美容的な理由の場合、スペインでは今後禁止になるそうです。

それでwikipediaの記事(英語版)読んでて発覚したんですけど、実はヨーロッパでは犬の耳と尻尾を切るのを禁止している国がかなりあるんですね。 どうやら1987年にヨーロッパペット用動物保護協定(European Convention for the Protection of Pet Animals)というのが結ばれていて、リンク先見ていただければわかるんですが、第10条で美容的な理由でのペットの整形手術を禁止しているみたいです。

確かに外見だけの問題なら動物もいい迷惑ですよね。 日本でも今後こういう動きがでてくるんでしょうか。

2015/9/25 ドイツ雌雄鑑別禁止

ツァイトより

鶏って当然ですけどメスしか卵を産まないじゃないですか。 オスのひよこってどうなるか知ってます?

畜産技術協会の情報によると、実は初生雛鑑別技術というのをもった人がオスメスを判断してオスのひよこだけ殺しているそうです。 (ちなみにホームページには「雌雄が、自然に、分かるまで、待っていては、その間の、えさ代、あるいは、施設が、大変ムダです。 そのため、一日でも早く、オス、メスを、鑑別して、目的に応じた飼育ができることが、一番よいわけです。」 と、書いてあるため正確に「殺す」とは書いてません)

ドイツでもにたような状況らしく、年間5000万匹のオスのひよこが殺されているらしいんですが、経済的な理由からオスのひよこを殺すのを禁止する法律が地方政府から出され、今話し合われているそうです。 ただ、シュミット農林水産大臣は、そもそも卵の段階でオスかメスか判断する技術が確立できるだろうことと、ドイツだけでこのような法律を実施したら、単純にEUの他の国で生産された卵が安く買われるだけだとして、反対しているそうです。 でもむしろオスのひよこを殺すのを禁止したほうが、卵の段階でオスかメスか判断する技術を開発する動力になるような・・・。

最近ドイツはベジタリアンも多いし、動物保護が流行ってますからね。 こういう法律はサクサク通りそうです。

2015/9/24 ドイツの小学生と外国語

シュピーゲルより

ドイツの小学生は実はあまり外国語を勉強していないようです。

EUの82パーセントの小学生が外国語を勉強するのに対し、ドイツの小学生は68パーセントだけで、近くのフランス、イタリア、スペイン、ポーランドの95パーセント、オーストリアやルクセンブルクのほぼ全員が小学校で外国語を勉強するのに対し、ドイツだけ際立って低いようです。

ちなみにドイツの学生はフランスやイタリアなどの周辺国と比べると圧倒的に外国語ができることで有名です。 ということは外国語を始める年齢っていうのは実はあまり重要じゃないのかもしれないですね。

2015/9/23 e-bookから紙の本へ

ニューヨーク・タイムズより

キンドルなどのe-bookリーダーってかなり流行ったじゃないですか。 あれで紙の本が消えると思った人も結構多いですよね。

この記事によると、合衆国で2008年から2010年の間にe-bookの売り上げは1260パーセント増えたらしく、その後2011年にボーダーズ?っていう出版会社が潰れてから、2015年までにe-bookが紙の本の売り上げを超えるだろうと言われていたそうなんですが、実は去年のe-bookが本の産業で占めていた割合はわずか20パーセントほどらしく、数年前から変わっていないそうです。 さらに、実は今年に入ってからe-bookの売り上げは10パーセントほど減ったそうです。

理由はいろいろあるようで、タブレット端末やスマートフォンに移った人が多いことや、アマゾンの本の価格を出版社側が決められるようになってから価格の面での利点がなくなった、などなど。 でもなんといってもやっぱり読み心地みたいなのもあるのかもしれません。

ちなみに僕はキンドル持ってて、洋書で単語をクリックすると自動的に辞書を引いてくれることなどから、ロシア語みたいに最初のころわからない単語がありすぎた言語などでは重宝しましたが、実際の所、自分の読みたい本がはっきり決まっている時以外、アマゾンのホームページで新しく読む本を選ぶのが苦痛になり、最近ではあまり使ってません。 もっと本屋の中を歩き回るワクワクさみたいなのが取り入れられるといいんですけどね。

2015/9/23 マドリッドから車が消えた日

エルパイスより

マドリッドってパリやワルシャワと同じで割と内陸にあるじゃないですか。 そのせいで大気汚染がひどいそうです。

大気汚染を軽減するため、マドリッドでは最近中国やイランでも取り入れられているような自動車の制限を実施しているそうです。 具体的には、まず大気汚染のリミット(一立方メートルあたり二酸化窒素が200マイクログラム)を超えた場合、M-30と呼ばれるマドリッドの環状線の高速道路並びに周辺の高速道路の最高速度を70キロに制限し、マドリッド内の駐車はマドリッド内に住む人の車以外は禁止。 さらに大気汚染のリミット超えが二日続いた場合、ナンバープレートの最後の数字が偶数また奇数(どうやって決めるんだろ)の車と空のタクシーはマドリッド内で使用禁止。 三日以上続く場合マドリッド内だけでなく、M-30内全域で禁止になるそうです。

ただ、リヨンでもそうなんですが、大気汚染がひどい場合、公共交通機関は無料になるそうです。 自転車専用レーンとかをもっと整備してくれるといいんですけどねえ。

2015/9/22 ロシアの輸出

ガゼタより

ロシアに対する経済制裁が始まってから結構たちますよね。 西側ではロイターなどでも報道されたように、ポーランドのリンゴが輸出できなかったり、BBCで報道されたように、食料品を無駄にする状況が続いているようですが、ガスや石油を除くとロシア自体の輸出状況はどうなっているんでしょうか?

ガゼタの報道によると、ロシアの輸出の柱になるのはなんといっても兵器らしく、戦車などでは合衆国とドイツを抑えて世界一だそうです。 ただ、輸出額的には農業関係の品物の方が規模が大きく、中でも豚肉と鶏肉の輸出が増えているそうです。

ちなみにこの記事、輸出品を10項目あげているんですが、9番目は日本で最近流行っているらしいチェブラシュカ。 僕がいたころは誰も知らないキャラクターだったんですが、この記事には「日本人はチェブラシュカに魂を奪われている」とか書いてます。 本当ですか?

最後にかつてソ連を支えた大衆車ラーダ。 最近はギャグのネタに使われているそうです。笑

2015/9/22 自転車王国

新華社通信より

90年代の中国ってまさに自転車王国って感じだったじゃないですか。 経済発展の影響で最近は交通渋滞がシャレにならなくなってきたようなんですが、それに伴って再び自転車が脚光を浴びているようです。

この記事によると、9月22日は世界無車日?らしく、太原という街でも車を使わずに自転車で移動しようというキャンペーンをやっているそうです。 特にこの街では、ヨーロッパによくある貸し出し自転車が4万1000台あり、多い日だと、一日一台につき20回以上使われることもあるらしく、2012年のシステム開始以来、11億km、赤道2万7000周分合計で使われたそうです(ということは一日平均で地球27周分ぐらい使われているのだろうか)。

中国の大気汚染は僕が行ったときはとてつもなかったんですが、最近は中国国内でもキャンペーンが盛んに行われるようになってきたようなので、これから良い方向に向かっていくかもしれません。

2015/9/21 人を殺した虎の運命

BBCより

ニュージーランドの動物園で人を殺してしまった虎を殺さないことにしたそうです。

虎の世話をしていたサマンサ・クデウェーさんは、虎と一緒にいて殺されたらしいんですが、まずサマンサさん自身動物保護主義の人で、なおかつ虎のとった行動自体本能的に普通の行動だったための決断だそうです。

確かにこういうことが起こると、原因が何であれあたかも動物を罰するかのごとくすぐ殺してしまいますよね。 これから他の事件が起こった時の見本になりそうです。

2015/9/21 トイレに行かない子供たち

ツァイトより

学校のトイレって誰もが行きたがる場所ではないですよね。

ドイツの学校は基本的には午前中だけなんですが、ドイツの子供の三人に一人は、学校でトイレに行かないそうです。 学校でトイレに行かないために、朝何も飲まないようにする子などもいるとのこと。 また、トイレに行かないで、茂みの中で用をたす子もいるらしいんですが、実はトイレがひどい状況にあるっていうわけでもないらしく、さらに、わりといい家庭で育っている子にそういう子が多かったりするそうです。

日本でもときどき学校のトイレの問題が取り上げられたりしますよね。 日本の場合一日を学校で過ごすことが多い以上、全くトイレに行かないっていうことはないと思いますが、あまりにトイレが汚すぎていけないなんてこともあるんですかね。

2015/9/19 西側に支配されたウィキペディア

レプッブリカより

最近ウィキペディアがNSAに監視されていたことがウィキリークスの報道で判明し、ウィキメディアがNSAを提訴した(ロイター通信)っていうのはニュースでも有名になりましたよね。 なにかとスキャンダルになっていますが、この度オクスフォード大学の調査により、実はそもそもが「情報の民主化」的なことはグローバルには達成できておらず、ほぼ西側の国だけでウィキペディアが書かれていることが判明したそうです。

特に多いのが、合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの五カ国で、また、例えばアフリカ全体で書かれている量はオランダ一国だけで書かれる量にも及ばないそうです。

確かに、ウィキペディアって中国語版やロシア語版はあまり成り立ってない感じがします。 西側の人はどうやって東側の情報に接すればいいんでしょうかね。

2015/9/18 スイス移民受け入れ?

ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥング

日本では戦争することによって世界の平和に貢献するとのことらしいですが、こちら、ヨーロッパではシリアなどからの止まらぬ移民の受け入れをどうするかで非常に緊迫した状況が続いています。

当初は、ハンガリーを避けてクロアチアを通るルートが残っていたんですが(朝日新聞記事参照)、これも、読売新聞の記事などを見てもわかるように、結局クロアチアの難民受け入れ能力を超えてしまい、セルビアとの国境を閉めただけでなく、シュピーゲルの報道などによると、どうやらそれだけでなく、クロアチアに入国した難民をバスでハンガリーに送っているとかいうババ抜き状態になっているようです。

さて、移民に厳しい国として有名なスイスですが、この度ノイエ・チューリヒャーが調査してみたところ、大半の州がスイスも含んだEUの難民振り当て案に参加することに賛成したそうです。 具体的には、現在EUには12万人難民がいるらしいんですが、4000から5000人ぐらいは受け入れるつもりのようです。

でも現実問題として、スイスってマックのメニューが1500円ぐらいする国ですからね、難民にとってもそう簡単に生活できる場所なのかどうか・・・。 ちなみに僕は1時間ほど前にフランス戻ってきたばかりなので、まだあまり様子わからないんですが、これからリヨン周辺もどうなっているか観察してみます。

2015/9/18 戦争法案?

CNNより

ロイター通信の報道(合衆国版)では、安保法案のことを「戦争法案」と呼んでいるそうです。 シュピーゲルの報道などでは、日本は礼儀の国という部分からかけ離れた光景に亜然としているようです(確かに日本以外の議会は日本ほどにヤジがとんだりしません)。

さて、これまで世界各国で報道されてきた日本のデモを一切報道していなかった合衆国のニュースですが、この度CNNでは安保法案の可決を「70年の平和主義の放棄」というタイトルで報道しています。 読売新聞の社説などでは、ホルムズ海峡の話とかがときどき出てきていますが、このCNNの報道によると、合衆国高官は、中国に対抗するためにこの法案が必要といっているらしいので、どうやら今後、日本は中国と戦争をすることを前提に話が進むようです。

日本では死者が出る出ないでもめているようですが、どうも次元が違いそうですね。

2015/9/18 メキシコの独立?

エルパイスより

9月15日はメキシコの独立記念日で、毎年大統領が国立宮殿のベランダから「独立万歳」って叫ぶらしいんですが、実はメキシコ人の半数は、メキシコがどこから独立したのか知らないそうです。 13%は合衆国から独立したと思っているそうです。

2009年に調査を始めたらしいんですが、毎年どうやら結果が悪くなっていっているらしく、さらに「スペインの植民地であったほうがよかったか」の質問(そもそもこの質問自体成り立つのだろうか)に対しては33%が独立してよかったと思っているのに対し、25%は植民地であったほうがよかったと思っているそうです。

アメリカ系の植民地はみんなわりと仲良しですからね、実際誰がどこから独立してたかとかはそんなに重要じゃないのかもしれません。

2015/9/17 大気汚染と若年死亡率

ネイチャーより

最近日本でもPM2.5の話とかって出てきますよね。 あれって何がどのくらい体に悪いのかって気になりませんか? そもそもPM2.5の意味自体2.5マイクロメーター以下の粒子だったっていうの自体この記事読んで僕自身初めて知ったぐらいだったんで、僕に関しては全然想像もつかず、気になって読んでみました。

一応僕は大学のアカウント使ってるんで全記事読めるんですけど、無料で読める部分だけ要約すると、そもそもが大気汚染と、若年死亡率(原文:premature mortality)の関係自体、大気汚染を正確に測っている国が少ないらしく、これまであまりわかってなかったそうなんですが、マックスプランク研究所のレリーフェルト氏のグループが大気の化学を分析した結果、2010年の1年間に、全世界(主にアジア)で330万人が大気汚染で幼少期に死亡していたそうです。

そして何より驚きなのが、一番影響が大きかったのが、家庭から出る、料理や、暖房などの大気汚染による健康被害だったそうです。 さらにこの状況が続いた場合、2050年には今の二倍ほどに死亡率が上がるかもしれないとのことです。

大気汚染って聞くとなんだか工場とかのことをよく思い浮かべますが、自分たちで汚染してる分が結構大きいんですね(国にもよるようですが)。

2015/9/17 リオデジャネイロ、デング熱大発生

UOLより

リオデジャネイロで、今年始まりから12日までに発生したデング熱が去年の7倍に達したそうです(昨年:7819件。今年:54268件)。 主に内陸の方で発生しているらしいんですが、どうやら一種のサイクルがあるらしく、一度大発生すると、次の年は抵抗力がついて落ち着くらしく、例えば2013年にはデング熱タイプ4というのが発生して、そのおかげで去年はある程度被害が小さかったらしいんですが、今年はタイプ1というのが出てきたため、大流行しているとのことです。

ちなみにデング熱を運ぶのはネッタイシマカとかいう蚊で、日本にはいないらしいんですが、やぶ蚊みたいに縞模様のやつみたいです(まさに日本にいるやつみたいに見えますけど)。 昼間刺されるらしいんで、ブラジル行く人は気をつけてください。

日本でも当てはまるかはわからないんですが、この記事によると、蚊の80%は人家の水で繁殖するそうです。 不要に溜まった水とかがないか確認してみてください。

2015/9/17 成長するブラブラカー

レプッブリカより

ブラブラカーのユーザー数が2000万人を超えたそうです。

ブラブラカーっていうのは日本には進出していないんで知らない方が多いと思うんですが、カーシェアリングするためのサイトで、例えば僕が自宅からパリまで行こうとする場合、飛行機の切符を予約するみたいな感じで行き先と日付をブラブラカーのサイトに入力すると、同じ日にパリに向かう車が表示されて、一緒に乗せてくれるシステムになってます。 だいたい100キロあたり6ユーロが相場で、東京から大阪までだと4000円ぐらいで行けることになります。 そう考えるとあまり安く聞こえないかもしれないんですが、ガソリン代がバカにならないヨーロッパでは、かなりの節約になります。 あとは運転する人との相性によっても楽しくなったりつまらなかったりもしますよね。 ちなみにフランス語でカーシェアリングは本来コヴォワチュラージュって言うんですが、ブラブラカーも最近はほぼ同じ意味で使われています。

現在、インド、トルコ、メキシコとヨーロッパを含む19カ国でサイト営業してるらしいんです。 アジアとブラジルに今後進出する予定らしいので、乞うご期待。

2015/9/16 戦火から逃げる動物たち

アルジャジーラより

ソマリアの戦争が1991年に始まって、当時ソマリアにいた動物達は、隣の国ケニアに逃げたらしいんですが、この度、ケニアがソマリアのアルカイダ系組織アルシャバブ掃討作戦に出て、ソマリアとの国境沿いが一種の紛争地帯になったことで、象、ライオン、レオパード、キリン、水牛、ダチョウなどが国境を越えてソマリアに逃げているそうです。

ソマリアとケニアの国境沿いは自然保護地帯になっているらしいんですが、ソマリアの紛争が始まってから動物達が密猟の標的になったため、それ以来ずっといなかったらしいんですが、ソマリア人曰くソマリアが安全になったから戻ってきてくれたので、久々に戻ってきてくれて嬉しいとのこと。

アルシャバブに関しては今年の春頃に国境近くのクリスチャン系の大学を襲って100人以上殺したことで有名になりましたよね。 多分それ以来ずっとケニア政府の掃討作戦が続いているんだと思います。

動物たちかわいそう

2015/9/16 ブルキナファソでクーデター?

ルモンドより

ブルキナファソでは選挙が約3週間後に行われるらしいんですが、それを前に政治状況が不安定になってきているようです。

まず2014年の10月に当時大統領だったブレーズ・コンパオレ氏が、大統領再選できないはずのところ、改憲で乗り切ろうとしたところ、反対デモが起き、軍隊に政権掌握されたところから話が始まるんですが、今日16日、政府管理の警備隊が首都ワガドゥグー(何度聞いても覚えられない)で首相と暫定政府の大統領を止めたらしく、ここからどういう風になるかよくわからないようです。

ブルキナ・ファソって地図で見ていただくとよくわかると思うんですけど、アフリカ最大の経済、ナイジェリアと、同じく割と豊かな国、コートジボワール、そして超不安定な国、マリに挟まれてるんですよね。 今のところ政治的な出口があまり見えない状況が続いていますが、西アフリカの政治状況にそれなりに影響する国です。 要注意ですね。

2015/9/15 学校でのテクノロジー

BBCより

最近では日本でも学校に無線LAN敷いたりするのに結構力入れてますよね。 西側の国では、頑張って学校教育にコンピューターを導入しているようにしているそうなんですが、OECDの調査によると、現実には学校でのテクノロジーの導入は子供の学力向上にはあまり繋がっていないそうです。

コンピューターを非常によく使う人の成績が主に芳しくなく、ある程度(週に二回程度)使うような生徒はいくらかいい成績だったようですが、結局のところ大幅な変化はないとのこと。 何より、家庭の経済的な差が、学校のテクノロジーで埋まっていないというのが非常に残念な結果だとのことです。

ただ、この調査結果、ピサテストの結果を基にしているようなので、実際の生徒の学習能力にどの程度影響しているかっていうのはあまりわからなそうです。 なんにせよ、「じゃあテクノロジーは学校にはいらない」っていうんじゃなくて、これからもどういう風に工夫していくか考えていく必要ってことなんじゃないですかね。

2015/9/14 難民、ギリシャからドイツへ

ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥングより

ドイツがオーストリアの国境で入国管理をするというニュースは、朝日新聞の報道などでも伝わってきていると思いますが(ちなみにですが、一つ例をあげると、最近僕が通ったスイスとドイツの国境はこんな感じです。果たして国境管理なんてできるのだろうか・・・)、BBCの報道によると、今日の朝、EUの首脳会談で、12万人いる難民をヨーロッパ内で分担して受け入れるという案が通らなかったそうです。 主に、チェコ、スロバキア、ハンガリーなどが反対のようです。

さて、このノイエ・チューリヒャーの報道によると、難民たちのほとんどがドイツを目指すわけなんですが、どうしても通らざるを得ない国、ギリシャでかなりつっかえるようです。 ギリシャについた時点で担当の部署のところに行って登録をすませるように言われるらしいんですが、とにかく一刻も早くドイツに行くために、マケドニアに行くんだそうですが、シリア人が優先的に移動させてもらえる傍、記事に出てくるアフガニスタン人は、ギリシャのレスボス島から本土に向かうフェリーになんとか乗ろうとして、警察に叩かれそうになったそうです。 本土のギリシャも経済危機で、助けられるような状況になく、空き店舗の前に難民がたむろしているような状態で、また、もともと動きが遅いことで有名だったギリシャの行政も対応できていな状態らしいです。

ヨーロッパでは間もなく夏も終わります。 なんとか寒くなる前にEU内で合意できるよう願うばかりです。

2015/9/14 ナイジェリアの記者たち

アルジャジーラより

日本では読売新聞がこの記事などを見ればわかるように、政府寄りの報道をしていますよね。 アフリカのナイジェリアでは、記者の給料があまりに低く、政府寄りの報道をして賄賂を受け取っているようになっているそうです。

具体的な例として、2013年に崩壊した教会の話が載っているんですが、記者たちは一人当たり約200ドル受け取り、政府寄りの報道をしたそうです。 ただ、事実上、新聞記者の給料っていうのがそもそも低すぎて、通常の給料のみでは生きていけないのがそもそもの原因なんだそうです。 

ナイジェリアって日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、石油などでアフリカ最大の経済を誇る大国になったんですが、北部のボコ・ハラムなどの影響もあって国内の状況は不安定なようです。 今年の5月に当選した元軍事政権のトップだったムハンマドゥ・ブハリ氏が再び政権に戻ってきたことでどうなるのか不透明になっているようです。

2015/9/13 強姦されて家を失った女性

タイムズ・オブ・インディアより

当初は行ったことのない南アジアの新聞は加えない予定だったんですが、最近タイムズ・オブ・インディアを読んでるんで加えました。

インドのニューデリーで出稼ぎでサウジアラビア大使の元で働いていたネパールの50歳の女性が強姦されていたことがこの度警察の調べてわかったらしいんですが、この女性がネパールに帰ろうとしたところ、唯一頼れる娘夫婦に「自分たちの評判に影響が及ぶから」といわれ、来るのを拒まれたそうです。 また、同じ場所で働いていて、同じように強姦されていた30代の女性も、帰ろうとしたところ、自分の夫は出迎えに来てくれたものの、夫の家族には冷たくあしらわれてしまったとのこと。

ニューヨークタイムズで今日、酸性の液体を顔にかけられたインド人の女性たち(特に最初のビデオに出てくる女性は現在18歳だそうです。みてみてください)の活動をまとめていて、国連のリポートでも、15歳以上の男女差の教育差がに倍以上あるような状況を考えると、どうやらインドで女性として生きていくのはまだまだ大変そうです。

ちなみに同じ国連のリポートの日本の男女不平等インデックスは0.138。 インドの0.563と比較するとだいぶ低いですが、お隣韓国の0.101や、僕の住むフランスの0.08と比較するとまだまだ大きいようです。 また、先月のビジネスインサイダーの記事にもあったんですが、「男女の権限が同じである方が良いか」と思う人の割合は、この記事の中で調べられた国の中では日本がダントツで一番低いようです。 (ちなみに引用先書かれてなかったですが・・・) なんにせよ性別に関係なく各自がのびのびと生きていける社会になってほしい

2015/9/13 パキスタンの公式言語

BBCより

世界では英語を話す人が日に日に増えていっているようで、先進国で若い人が英語を話せないということはまずまずなくなってきたんですが、パキスタンでは流れに逆行してウルドゥー語を推進する動きが出ているようです。

DAWNの報道(パキスタンのニュース)によると、最高裁判所の判決で、「一般市民にはわからない英語を使う必要はない」ということで、英語ではなくウルドゥー語を政府の公式文書に使うことになったらしいです。 ただ、現実問題として、この記事によると(というかCIA Factbookによると)ウルドゥー語の使用人口はパキスタン人のうちの8%だけで、48%はパンジャーブ語という北の方の言語を話す上に、そもそもがウルドゥー語というのはパキスタンの言語ではなく、インドからの難民の言語らしく、それを共通語にするのはどういうことかという議論になっているようです。

政府としての懸念は、どこの町にも英語の学習塾みたいなのが一つはあり、英語が一大産業になってることなどだそうです。 でも、現実問題としても、8%しかウルドゥー語がわからない現状で、ウルドゥー語を公式言語にすることによる語彙の問題などもかなりあるようなので、あまり実用的ではなさそうです。 ちなみに首都、イスラマバードの言語は当然ですがウルドゥー語のようです。

2015/9/12 フランクフルトモーターショーの自転車

ツァイトより

ドイツのモーターショー、フランクフルトモーターショーではなんと未来の乗り物として自転車が登場しているそうです。

そもそもドイツ最大の都市ベルリンでさえ人口600万人なわけじゃないですか。 基本的に自転車で行けないようなところで仕事をしている人っていうのはヨーロッパにはあまりいないんですよ。 さらに最近は電気自転車の電池が発達してきて、実用度がだいぶ上がったようです。

このフランクフルトモーターショーでは、どのように規格を統一化していくかってところにも注目が集まったようです。 例えば電池などは、各社で違うだけでなく、自転車ごとにも違ったりするわけじゃないですか。 それで例えば7年などで電池の寿命がきた場合、もしその自転車の充電池が生産されていなかったら、自転車自体それで終わりってことになっちゃいますよね。 だからこのページにも写真で出てるような電池の案が出されているそうです。

他にも充電方法なんですが、サドルの棒のところを、自転車を縦に通過するようにコードを通して、サドルの方の側はついでにプラグになっていて、町中で(もし対応した充電ステーションがあれば)充電できて、さらにそれで同時に鍵がかけられるようにするようです(ページの写真参照)。 写真見る感じだとヒョロそうに見えるんですが、充電している(電気が通っている)以上、同時に警報器をつけることも可能だとのことです。

日本では自転車のマナーがよく問題になっているようですが、車も、いくらマナーを守っているとはいえ、一人で運転している人とか見るとイラッと来ないですか? ヨーロッパでは、自転車が(できればマナーを守りつつ)道路を広々と使える日が近づいているようです。

2015/9/11 カタルーニャの独立

エルパイスより

イタリア、ギリシャとともにリーマンショック後に大打撃を受けたスペインなんですが、東の方の州、カタルーニャはここのところ活発に独立しようと頑張っているようです。

まず、去年の11月にスコットランドの独立を問う国民(?)投票の直後ぐらいにカタルーニャ州でも独立するかどうかの投票があったんですが、スコットランドの独立が反対多数で否決されたのに対し、こちらは80%独立賛成という結果が出たんですね。 ただ、そもそもその前に最高裁判所が、独立自体カタルーニャ州だけで決めていい問題ではないため、この投票自体を無効と宣言していたことと、投票率が30%程度にしか行かなかったということから、去年はこれ以上の運動はなかったようです。

今年、今度はどうやら9月27日にカタルーニャの選挙があるらしいんですが、それに合わせて、カタルーニャの独立を求めるデモがカタルーニャの州都、バルセロナで行われたそうです。 参加者は、警察側の発表で140万人、主催者側の発表で200万人だったそうです。 そもそもがカタルーニャの人口自体750万程度でしかないことを考えるとすごいですね・・・。

ちなみに僕のオフィスにも「スペイン人」というあだ名で呼ばれてるカタルーニャ人がいるんですが、そいつは独立派です。 理由を聞いてみたところ、「経済的に有利になるから」だそうです。 ユーロ圏に残るのかどうかなどはよくわからないそうです。 適当だなぁ・・・

2015/9/11 隔離されたクルド人

ツァイトより

最近ロイター通信の報道などでも、トルコ人の警察官がクルド人の組織、PKKに殺されたなどでクルド人とトルコの戦闘がここ数日でだいぶ拡大してきているんですが、今日のツァイト(だけじゃなくてBBCの報道などでもやってますが)の報道によると、トルコの南東の街、ジズレは完全に外部とのコンタクトが遮断されたようです。 

トルコ政府の側の発表によると、テロリストを壊滅させるため、街全体が非常に危険な状態になっているから外部から誰も入れないようにしているんだそうです。 当然、中からも誰も出られません。 今年に入って議会にも入ったクルド人の代議士たちが、中の様子を見るために街に入ろうとしたんだそうですが、それも断られたそうです。 当たり前ですが、クルド人側と政府側の発表の差はとても大きく、「テロリスト殲滅」と「無差別殺戮」のどの間なのか全くわからないそうです。

これから、ISなどとの関係も考えるとややこしくなっていきそうです。

2015/9/10 水のボトルから蛇

BBCより

インドのチャッティーガル州というところであった政府の会合で、水の入ったベットボトルに蛇も入っていたそうです。 ボトルの中では生きていたそうですが、その後蛇がどうなったかはわかっていないそうです。 この水を売っていた会社の社長によると、ボトルを確認してみたらすでに開けた跡があり、誰かの陰謀だと主張しているそうです。

僕のインド人の友人の話によると、インドではボトルで買った水でも、安全かどうかの信頼はできないため一度煮沸消毒してから飲むそうです。 インドに行く際には気をつけて下さい。

2015/9/10 国連とパレスチナ旗

アルジャジーラより

2006年にハマスがガザ地区の行政を担うようになってから、エジプトとイスラエルとの国境は閉ざされ、海上の移動もイスラエルに阻まれていることから、外部との取引が隠れトンネルや人道支援などを除くと一切なくなっているガザ地区ですが、この度公式メンバーでないにもかかわらず、国連でパレスチナの旗を揚げるかどうか今週の木曜日に諮られるそうです。

これには、当然まず合衆国とイスラエルが「フルメンバーだけの国旗を揚げる国連の伝統に反している」と反発しているそうなんですが、実はイギリスにいるパレスチナ人の学者、アッザム・タミミ氏なども、国連がパレスチナを助けるかどうかのほうが大切で、旗などどうでもいい、と言っているようです。

確かに、どうやら最近のガザの様子は、ニューヨークタイムズなどの記事を見てみるとすさまじいようです。 最近、第一世界では初めてスウェーデンがパレスチナを国家として認めました(こちら参照)が、他の国の態度は依然として変わらないようです。

2015/9/9 突然難民が増えた訳

シュピーゲルより

BBCなどの記事によると、移民の大量入国を防ぐため、デンマークはドイツからの電車を止めているそうです。 確かにノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥングの報道にもあったんですが、スウェーデン人がわりと差別的に「聞こえうる」発言すら全て慎むのに対し、デンマーク人は割と平気でするようです。 読売新聞の記事にもありましたが、デンマークは移民の割り当て免除だそうです。

さて、なぜ今突然こんなに難民が増えたのかという話がシュピーゲルに出てたんですが、まず最初にイスラム国の活動が最近活発になってきたってのと、暖かいうちに移動しておいたほうがいいという考えがあるのは当然じゃないですか。

でも、これまでの大量難民発生(コソボやスーダンなど)と違うのは、どうやらシリアに残っていた人たちなどは、ヨーロッパに行った知り合いがフェイスブックに載せている情報などを見て、移動する決意をしたみたいなのが結構あるみたいです。 「難民」というのも随分自分たちの存在からかけ離れたように聞こえますが、実はかなりハイテクで、僕らとあまり変わらないみたいですね。

2015/9/8 椅子の木

ロイター通信より

普通のテーブルって丸太とかを切っていって作るじゃないですか。 それってこの前オーバーシュートデイでも扱いましたけど、要するに地球の資源を使っているわけじゃないですか。 非常に無駄が多いだけじゃなくて、いつかは限界がきますよね。

そこで出てきたアイデアがこれ、椅子農場。 なんと木を最初から椅子の形に育てようという試みだそうです。 椅子一脚に10年、テーブルだったら15年かかるそうですが、無駄が出ないそうです。

価格は椅子一脚が4000USドル。 ん〜ちょっと高いですね。

2015/9/8 イランのユダヤ人

ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥングより

シリアの紛争は宗教間の戦いっていう話は書いたじゃないですか。 アサド政権のアラウィ派はシーア派の一部なんで、イランの仲間なんですよ。 でも今日のアルジャジーラの報道を見ると、最近選挙で選ばれたロハニ大統領が態度を軟化させていっているようなので、もはやそろそろやめて欲しいと思っている西側ヨーロッパと停戦に持ち込んでくれるかもしれません。

さて、イランっていうのは何千年も続いたペルシャ帝国の歴史を引き継いでいるわけじゃないですか。 1500年弱の歴史しかないイスラムよりはるか昔に存在してたことになりますよね。 じゃあイスラムの前の宗教はなんだったんだろうって疑問に思うと思うんですけど、実は、ゾロアスター教なるものが存在して、これはイスラム教とはなんの関係もなかったんですね。

その後、イスラムが来て、シーア派なるものが突然現れて今日に至るわけですが、実は今でもイスラム教以外の宗教もイランでは認められています。

今日のノイエ・チューリヒャーでは、イランのユダヤ人について報道していました。 ユダヤ人といえばイスラエルじゃないですか。 だからアフマディネジャド前大統領も積極的にホロコーストを否定していた(BBC参照)わけですけれども、実は、イランに住むユダヤ人は割と平和に生きているようです。

まず、ヨーロッパだと武装した警察が必ず護衛しているシナゴーグですが、イランではその必要はなく、インターホンを押して中に入れてもらえるそうです。 政府の側も、ユダヤ人の病院に補助金を出したり、ユダヤ人の学校は土曜日休み(イスラムでは金曜日)にしたり、さらには嘆きの壁を連想させるモニュメントを造ったりしているそうです。

ただ、(この記事によると)実はそもそもがユダヤ教とイスラム教の戦いっていうのは今だからそういう風に見えるだけで、イスラエルが建国された当初、イスラエルの思惑としてはアラブ対アラブ以外という構造にしたかったようで、イランは正確には敵ではなかったそうです。 同じくイランの側でも、イスラエルの技術は必要で、イスラム革命が起こる頃まではいろいろなやりとりがあったそうです。

そしてこのユダヤ人たちの方も、イスラエルのユダヤ人と一緒にして欲しくない、とはっきり言っているそうなので、そもそもがイスラエルと同一視されることはないそうです。

ここに、僕がイランのヤズドという町で撮ったシナゴーグの写真を載せましたが、平和に共存しているとは思いませんでしたね。 ただ、この記事以外にイランのユダヤ人の話は聞いたことがないので、他に情報源あったらお寄せください。 ちなみに僕もゾロアスター教の寺院をいくつか訪ねましたが、どうやら細々と生き残っているようです。 なにしろ、イスラム教の男性が他の宗教との女性と結婚した場合、女性は改宗しなければならず、イスラム教の女性が、他の宗教の男性と結婚することはイランでは許されていないので、イスラム教以外の宗教はどっちみち規模が小さくなっていっているそうです。

2015/9/7 国歌を歌った中国人

新華社通信より

このニュース、最初はどうでもよくて載せないつもりだったんですけど、日本人が海外に行った時に知っておいたほうがいいかと思い、結局載せました。

タイのドンムアン国際空港で、飛行機の遅延に抗議した中国人たちが中国の国歌を歌い、旅行会社に警察が立ち入っているそうです。

なぜかというと、日本で報道されたかよく覚えてないんですが、去年から中国では、一般の場で国歌を歌うことは禁止されてるんですね。 例えば結婚式などでも歌えません(BBCの記事参照

許されているのは国歌の威信をかけて戦った場ということで、例えばオリンピックでメダルを取った時などだそうです。

僕この前香港に行った時に知り合った友達が、「中国に香港が返還されてから、香港では国旗を燃やすのが禁止になった」と聞いて、僕なんかは「へー、そんなことを国が禁止するのか・・・。」 などとぼんやり考えていたんですが、ウィキペディアの記事によると、実は香港だけでなく、合衆国、オーストラリア、日本以外のほぼ世界全土で自国の国旗を燃やすのを、国が禁止してるんですよね。 「私はシャルリ」の時に表現の自由がどうとか議論になってましたが、意外とヨーロッパも自由じゃないですね。

2015/9/6 量子コンピューターに備えた暗号化

ツァイトより

オンラインの払い込みや、フェイスブックなど、ネット上で個人情報がやり取りされることも多くなってきましたよね。 ここで当然ログイン先以外に自分のパスワードが知られないように暗号化という技術が使われるわけなんですが、これが危険にさらされているようです。

現在使われている基本的な技術というのは、パブリックキーなどに代表される、素数を二つ使って暗号化をする方法(こちら参照、英語版のほうがわかりやすいかもしれません)なんですが、要するに暗号化された内容は、この二つの素数がなんであったかさえわかれば誰にでも読めるようになります。 ただ、この二つの素数は大抵非常に大きく、逆算は基本的に不可能なので、一つ一つ試していくのは現実問題として不可能だろうということで、現在は安全な暗号化方法とされています。

ところが物理の世界では量子コンピューターとかいうのが現在開発されています。 これは、物理の世界のスピンという現象を使っているわけなんですが、要するに現在使われているコンピューターの文字が0か1しかないのに対し、量子コンピューターを使うといわば0と1の間の値みたいなのが使えるわけで、別の言い方をすると、同時にいくつもの数字を扱えることになるわけなんですね。 これによって今の常識では考えられないほどの同時計算が可能になり、暗号化で使われている素数を発見するのも数秒でできてしまうらしいです。

量子コンピューターの存在自体は結構長いこと予言されていたんですが、いろいろ障害が多く、今のところさほど現実的ではありません。 でもどうやら開発者の間では、もはや完成するのは時間の問題だろうと言われています。

というわけで、アメリカ国家安全保障局などでは新たな暗号化を勧める文書を国の他の機関に配布したり、EUではアイントホーフェン大学のターニャ・ランゲ教授(僕のよりも簡潔なホームページ使ってます)の研究などに390万ユーロ(約5億2000万円)投資するなどして、新たな時代に備えているそうです。 この記事によると、おそらく2018年頃には新しいスタンダードができるとのこと。

もはや最近あまりにスタンダードが多すぎてわけわかんないですよね。 ちなみに素数に関しては100万桁未満の新しい素数を見つけた場合3000USドル、100万桁以上だと、5万USドルもらえます(こちら参照)。 よかったら探してみてください 笑

2015/9/6 ドイツ輸出記録更新

ロイター通信より

最近の中国経済減速と、今年に入ってからのロシアに対する経済制裁にもかかわらず、ドイツの輸出量は伸びたそうです。

トレーディングエコノミクスの記録を見てて思ったんですけど、日本ってドイツに貿易黒字では大幅に負けてるんですね。 ちなみに日本の2015年度上半期の貿易赤字は時事ドットコムの記事によると1兆7251億円。

ここで思ったんですが、日本の貿易赤字って福島以来原子力発電所が止まっていることでエネルギー資源の輸入によって引き起こされたわけじゃないですか。 もし日本がドイツぐらい外からの資源に頼らなかったらどうなってたかって気にならないですか? 大ざっぱな計算をしてみましょう。

関西電力の資料によると、1kWhあたりの発電コストは石油が30円、天然ガスが13.7円、石炭が12.3円、だそうです。 経済産業省の資料によると、正確な値はよくわからないんですが、日本全体の電力使用量は合計で約9000億kWh、そのうち42.5%が天然ガス、27.6%が石炭、18.3%が石油だそうです。 これで計算してみると、輸入しなければならない資源は約14兆7000億円という結果になりました。

ドイツはどうなっているかというと、シュピーゲルの記事によると、2014年の電気の25.8%が再生可能エネルギーからの生産。 日本は水力などなどの10%だけなので15.8%の差です。 というわけで、もしあと15.8%分だけ輸入にたよならい再生可能エネルギーだったらとして差の分だけ計算してみたところ、年間で約2兆5800億円とでました。 今年の上半期の貿易赤字が吹っ飛びます。

ん〜、なんだか国づくりの根本的な差を見せつけられたような気もしますねえ。

2015/9/6 タングステンの価格上昇?

ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥングより

タングステンって名前は聞いたことがある程度の人が大半だと思うんですが、最近は結構注目の物質で、うちの研究室でも鉄に混ぜたり色々試しているところなんですが、最初に有名になったのは密度が金とあまり変わらないってことからで、よく詐欺の方法として使われていたそうです。

このタングステン、融点が3400度以上ということで、なんと鉄より2000度ぐらい高いんですね。 全物質の中で一番融点が高いことで有名で、電球などでその性質が利用されています。

他にも、スチールの生産や、車の媒体?など色々な場所で使われていて、世界的な需要は2002年から2014年で約5パーセントずつぐらい増えていっているらしいんですが、全体の供給の約85パーセントが中国から来ているそうです。 中国のレアメタルの問題は日本にいる人だったらよく知っていると思うんですが、政府がしっかり価格管理しているんですよ。 そのおかげで、そもそもの価格は高いし、政治的に設定されてしまうことも度々あるんですね。

そのため欧州では、他の国での採掘を進めるとともに、積極的にリサイクルするようにしているそうです。 現在、アジアで20から30パーセントほどしかリサイクルされていないところ、欧州では45パーセントほどリサイクルされているそうです。

2013年以降タングステンの価格は安定しているそうですが、これから上がることが予想されているそうです。 経済産業省の資料によると、タングステンの利用の45パーセントほどは超硬工具で使われていて、住友電工のホームページによると、超硬工具は100パーセントリサイクルできるようです。 にもかかわらず、超硬工具の29パーセントしかリサイクルされていないので、どうやら消費者(=廃棄する人)のところに問題があるようです。

2015/9/6 フランス、シリアの軍事介入?

フィガロより

CNNの報道によると、合衆国のジョンケリー秘書官がロシアによるシリアの軍備強化の懸念を、ロシアのラブロフ外相に伝えたとのことです。

また、ヨーロッパでは難民の数が増え続ける一方で、ずいぶん遅れて朝日新聞も報道したアイラン・クルディ君の写真が発端となってフランスなどでは各地でデモが行われているようです。

さて、今日のフィガロの報道と、昨日のルモンドの報道によると、フランスでは国民の61パーセントがシリアへの軍事介入を支持していて、さらにオランド大統領も軍事介入を検討しているということです。 具体的にはどうやらアサド政権に直接攻撃するということはないようなのですが、今回の爆発的な難民増加の原因となった北部のイスラム国を攻撃を検討とのことです。

フランスの最近の軍事介入は、政府の要請があり、国連決議が出ていたマリを除くと、アラブの春が始まったころで、当時ガダフィ政権だったリビア。 当然ガダフィ政権は倒れたわけですが、却ってリビアの国内の状況は悪化しています。 そもそもがアラブの春で状況が良くなった国はなく、さらにいうと、フランス革命やイランのイスラム革命に代表されるように、人類の歴史で失敗した革命がいくつもあるのに、まだやるのだろうか、という気もしてきます。

ちなみにシリアですが、僕の研究室に何人かいるシリア人に話を聞いてみると、今の内戦は単純に宗教の差からきているそうです(シリアの大多数はスンニ派で、アサド大統領政権はシーア派の一種のアラウィー派)。 というわけで、本人たち曰く、どちらが正しいということはなく、ただ単純に国民の殺し合いが続いている状況だそうです。 そこに西側と東側の思惑が付いてくるんだから迷惑なもんです・・・。

2015/9/5 ドイツの大学の学食

ツァイトより

懐かしい話題が出てきました。 学食です (今でも僕も時々行きますけど)。

日本の学食ってそれなりに美味しいものがちゃんとでてくるじゃないですか。 僕が4年間通っていたドイツ、ゲッティンゲン大学の理工系の学科は全て北キャンパスという町の中心街から少し離れたところにあったんですが、そこの学食は酷評で、毎日意味もなくついてくるスープは、前日に残った主食をミキサーにかけて水を足したんだろうと言われていて、特に毎週水曜日はシュニッツェルターク(カツレツの日)と呼ばれ、学食から人が消えることで有名で、さらに毎日基本的にベジタリアン用か普通のメニューしかなかったんで、当時は苦しい思いをしました。 それでも1食1ユーロ80セント(当時の価値で約250円)で食べられた昼飯は学生時代の僕にはとても魅力的でした。

この記事の記者さんはゲッティンゲンからさほど離れていない、リューネブルクにあるロイファナ大学の学食を訪ねてみたそうです。

ここの大学にはフィードバックを書いてもらうゲストブックが存在して、さらにゲッティンゲンと違って自分が何を取るのか自由に選べるようになっているらしいんですが(なんと進歩的な)、記者さんと学食に行った学生さんたちは全員カリーウルスト。 カリーウルストだけだと2ユーロ30セント(約305円)だそうです 他の品に関しては、ゲストブックの評価によると、非常に気持ち悪い野菜の盛り合わせと、砂っぽいサラダ。 記者さんはカリーウルストなしでこの野菜の盛り合わせとサラダと焼いた鶏肉とジャガイモ。 日本人が聞くと非常に味気なさそうに聞こえると思いますが、実際味気ないです。 ちなみにこれ全部で7ユーロ80セント(約1034円)。

でも、実際に食べてみたら美味しかったそうです。 信じがたいですね。

ちなみにこの値段、僕が昼食を食べてた頃の1ユーロ80セントからするとずいぶん高く聞こえるじゃないですか。 最近ドイツでは他の国の批判を受けてだいぶインフレしてます。 要するに、例えばフランスやスイスと比べるとドイツのものがあまりに安すぎるってことになったんで、いろんなものの値段を上げてるってことみたいです。

さて、なんでこの記事を載せたんだろうって思った方もいらっしゃるかもしれないんですが、実は僕来週出張でポーランドに行くんですね。 どっちみちリヨンから電車で行こうと思ってたんで、行く道でついでにゲッティンゲンに寄って、自らゲッティンゲン大学の学食から友人のエドワードと中継します。 エドワード次第ではビデオも撮るんで乞うご期待。

2015/9/5 同性結婚許可拒否の役人が牢獄行き

CNNより

このニュース何日か前に報道されてきっと日本でも報道されるだろうと思って放っておいたんですが、朝日新聞と読売新聞を見てる限りだと今の所報道されてないようなので遅れながらもここに置きました。

今年の6月に合衆国最高裁判所の判断で全米で同性結婚ができるようになった話はみなさんご存知だと思うんですが、この度ケンタッキー州の役所で、同性結婚の結婚届を出そうとしたカップルが役所の人に断られ、裁判になった結果、役所の人が投獄される事態になったそうです。 そこまでするか、って感じだったんですが、これから他の国の機関の行動にも影響が出そうですね。  本人はちなみに4年半前にキリスト教に改宗したらしいんですが、それ以来人が変わったと言っているそうです。 獄中でも聖書を読んでいるそうですが、神を信じるか、それとも法に従うか、最高裁判所の判断が下りたとはいえ、単純に解決しそうにはなさそうです。

ちなみにCNNの報道によると、アメリカ国民の過半数は同性婚支持らしいので、今回の件が社会問題になるってことはなさそうですね。

2015/9/4 オバマとサウジ王の会談

ニューヨークタイムズより

最近になってやっとイランの核協議が安全保障理事会常任理事国(合衆国、中国、ロシア、イギリス、フランス)にドイツを加えた国際社会側とイランで終わったわけなんですが、最近保守派が強くなってきた合衆国の共和党の反対を除くと、イランの敵国で合衆国の友好国のイスラエルとサウジアラビアの反発が最後のワイルドカードとなって残っています。

こんなこと説明する必要ないかもしれないんですが、イスラエルとサウジアラビアはそれぞれ合衆国の友好国なのに敵同士なんですよね。 ここにイランが加わることになるようなので、三角関係がよけいややこしくなるようです。

結局最後の方までイラン関係の話は具体的には進まなかったそうなんですが、イエメンと、イスラム国対策として合衆国との間に10億ドルほどの兵器の取引をするらしいんですが、それは滞りなく行くようです。 おおざっぱになんでサウジアラビアがイエメンとイスラム国を攻撃しないといけないかというと、まずイエメンなんですが、最近アラブの春で政権が倒れた後、シーア派の(サウジアラビアはスンニ派です)フーシ派とかいうグループが勢力を増しているそうなんですね。 少なくともペルシャ湾を挟んだ向こう側のイランがごちゃごちゃいうのはまだ許せるにせよ、国境を接しているイエメンがシーア派っていうのは危ない、という不安があるみたいです。 イスラム国は、最近イスラム国の攻撃の対象にされているのと、なぜかサウジアラビアからイスラム国に加わって戦う人が増えているんだそうです。

今のサウジアラビアの国王ですが、前のアブドラ国王が死んでから就任してまだ一年も経っていないので先が読みづらいです。 ただ、このニューヨークタイムズの記事だと割と悲観的に聞こえるのが、ロイターの記事だとそうでもないんで、意外と大丈夫なのかもしれません。

2015/9/4 ハンガリーと難民

BBCより

日本では政府曰く国際貢献のために軍拡を進めているところのようですが、ヨーロッパでは相変わらず難民を一人でも多く救おうとギリギリの交渉が続いています。

9月1日の記事でドイツ、バイエルン州に大量の難民が押し寄せるという話は書きましたが、昨日のCNNの報道によると、移民を助けるため、サッカーチームのバイエルンミュンヘンは100万ユーロ寄付することを決めたそうです。 また、ドイツの保守派の新聞、シュピーゲルでは、難民受け入れ反対派の意見がいかに事実無根であるか説明した報道などを通して、ドイツの難民受け入れを支持しているようです。

さて、ハンガリーの駅が閉鎖っていう話はしたんですが、今日のBBCの報道では、あれ以来ずっと難民と行政とのにらみ合いが続いている様子です。 まず、なぜハンガリーなのかというとこの地図を見ていただければわかるんですが、ヨーロッパってアルプス山脈がギリシャの方までずーっと伸びていってて、最終目的地のドイツやスウェーデンに行ける道はだいぶ限られているわけですね(僕自転車で通ったのでよく覚えてます)。 それで電車が通る平坦な道は地中海からだいぶ離れたところにしかなく、さらにブルガリアからルーマニアを通って北に行く道はあまり整備されていません。 唯一残るのがセルビアの首都、ベルグラードからハンガリーの首都、ブダペストに行く道か、クロアチアの首都、サグレブに行く道だけになります。 事実ザグレブを通る人もいるようで、そっちは無事にドイツまでたどり着けるようです。

行政と難民のにらみ合いが続いているって書いたんですが、具体的にハンガリーが何をしたいかというと、難民がドイツまで行ってしまった場合、難民認定されてヨーロッパ中にこの難民が移動できるようになるため、自分の国の難民キャンプに連れて行って、難民認定しないままそのままにしておくか、送り返してしまうのが得策と考えているみたいです。 その難民キャンプがあるのが、ブダペストから西に約40キロの街、ビチュケというところらしいんですが、ブダペストでにらみ合いになった後、あえて電車を動かして、この街に着いたところで強制的に電車から降ろすという作戦に出ているそうです。

さらに、BBCなどの報道によると、8月の上旬からハンガリーとセルビアの国境に有刺鉄線を張り、フランスのファビウス外務大臣から「家畜にだってそんな有刺鉄線は使わない」と強烈に批判されているんですが(こちら参照)、そもそもこのハンガリーの首相、オルバン・ヴィクトル氏なんですが、2013年に裁判所の権力を弱め、選挙活動は国の報道機関のみに制限するなどの独裁政権的な政策をしていて、ヨーロッパ中から批判の対象になっています(BBCの記事参照)。 ルモンドの記事によると今年の5月にはハンガリーの国民800万人に「あなたも移民の存在が、ハンガリー人と、ハンガリー人の職を脅かすと思いますか?」などの質問の載ったアンケートを送るとかいうなかなかハードコアなこともやってたそうです。 オルバン首相が所属するフィデス党なんですが、前の社会党が政権についているときに偶然リーマンショックが来て、当選したんですが、それ以来ハンガリーと西側の溝は深くなるばかりで、今回の問題でもさらに関係が悪化していきそうです。

ちなみに、「NHK オルバン」ってグーグルで検索してみたら、オルバン首相に割と肯定的な記事がでてきました。 NHKはオルバン首相支持なんですかね

2015/9/3 最近のイタリア人

レプッブリカより

リーマンショックの時にイタリアが大打撃を受けたのを覚えている方も多いと思うんですが、あれから7年間不景気が回復しない中で、庶民の生活はあれ以来どう変わったんでしょうか。

レプッブリカが行った調査によると、北イタリアと南イタリアの経済格差は広がったなどのネガティブな部分もあるとのことなんですが、去年まで41%しか自分の人生に満足している人がいなかったのが、今年は52%に上がったり(下のドイツのには及びませんね)などの他に、食べ物、例えば有機野菜を買うように気をつけるだとか、自動車の代わりに自転車を多く使うなど、ナチュラルな生活を好む人が増えたとのこと。 ベジタリアンの人口も約10%に増えたとのことで、ドイツ人以上のようです。 ドイツで生活してると、あまりにベジタリアンが多すぎて家に人呼ぶ時だとか、大人数呼ぶ場合には確実に何人かはベジタリアンなんで作る料理も基本的に全部ベジタリアンにしなきゃいけなかったりするんですけど、イタリアだともっと大変ってことになりますね。 あと運動量も増えて痩せてきたそうです。

そういえば日本でもバブルが崩壊して最初の頃はいろんなものの値段が一気に下がって(マックのハンバーガーとか65円だったこともありましたよね)それが一段落したら今度は有機野菜が流行りましたよね。 不景気から抜け出すのは労働者の賃金が高いイタリアなどでは(こちらも参照)競争力の問題などで大変だと思いますが、こういう点で発展していこうとするんだったらいいですよね。

2015/9/3 ドイツの幸せな中年

シュピーゲルより

シュピーゲルがドイツの30代から50代に行ったアンケートによると、全体の76パーセントが今良い生活をしていると答えたそうです。 ただ、収入別で分けた場合、裕福な層は94パーセントが今の生活の質がとても良いと答えたのに対し、貧しい層では40パーセントが今の生活が悪くなっていると答えたそうです。 やっぱりお金なんですかね。

ただ、人生で何が一番大切かって聞いたところ、トップが健康(これはきっと日本も一緒ですね)。 その次が表現の自由で三番目に学門が続くそうです。 ドイツはこの本にも書いてあるんですけど、歴史的に見ても識字率が非常に高く、学門を愛する国なんですよね。 今でも幸せと学門を結びつけるところにドイツらしさを感じます。 (そして表現の自由と幸せを結びつけるところもすごいと思う)。

ちなみに内閣府の調査によると、日本の30代から50代で幸せな人(幸福度10点満点中7点以上)は55パーセントぐらいのようです。 日本もそんなに悪くないみたいですね。 全体としても割とポジティブみたいです。

でもこれ2010年の調査なんですけど、「幸福度を判断するために重視した基準」で「将来への期待・不安」っていうのが一番多いっていうのは、全体として割とポジティブであることを考えると、将来に期待している人も結構多いってことになるんですよね。 まあ2010年って言ったら僕はもうとっくに日本を去っていたわけですが、なんだか意外な感じがします。

2015/9/2 サンパウロの水不足

エルパイス(ブラジル版)より

サンパウロの水不足が深刻になっています。

基本的にサンパウロでは水道水が飲めないんですけれども、専用のフィルター(何をフィルターしてるんだろ?)を使った給水器(?)が僕のサンパウロ大学の研究室には置いてあるんですが、味が違うって言っている人も出てきています。 本人たち曰く、ダムの一番下の層から来た水だからだそうです。

さて、真実はどうであれ、僕は来週フランスに帰ってしまうのでこれ以上どういう風に発展していくかはみられませんが、サンパウロ内の学校では水不足がひどすぎて、休校になった小学校も出てきたそうです。 さらに学校で先生にトイレに行かないように言われることもあるそうです。

何が原因かというとブラジルでは基本的に冬の間(今です)雨が降らないんですけれども、その代わり夏の間にたっぷり降るのが通例らしいんですよ。 それがここ数年夏の間にも降らないらしいんですね。 その割に行政は行政で、今月初めて水不足を認めたらしく、水を大量に使う工場なんかは大打撃だそうです。 先月22日の記事でも載せましたが、今はブラジル経済自体がものすごく低迷しているところなので、余計に打撃だそうです。

日本は大丈夫なのかな、と思って調べてみたら、なんと台湾でも水不足らしいですね。 日本だと水不足って非現実的に聞こえますが、これから環境変化が続いていったら日本でも本格的にみずぶそくになるひがくるのかもしれないですね。

2015/9/1 バードストライク

UOLより

サンパウロ発リオデジャネイロ行きの飛行機の鼻のところ(リンク先の写真参照)に見事にバードストライクしたそうです。

この記事によると、去年一年間ブラジルでのバードストライク件数は1495件。 1日4回ぐらいですね。

動物保護の観点からいってもやはり飛行機やめたほうがいいんじゃないかと思うんですが、さらに僕のようなドイツの生活に浸された人間には二酸化炭素の排出量も気になります。 と、いうわけでドイツのサイトにいって確認してみたら、例えばベルリンからミュンヘンまでいった場合、電車だったら一人当たり二酸化炭素の排出量45キロ、飛行機だったら310キロだそうです。 人一人で310キロも排出してたんじゃ全体だとすごいことになりますよね。

ちなみに自転車ならどうなんだろうっていうのもちょっと疑問になってきました。 生理学的な観点から見てみましょう。 人の代謝ってアデノシン三リン酸(ATP)っていうのがアデノシン二リン酸(ADP)っていうの(一リン酸っていうのもあります)に変わるときにエネルギーを放出するので運動するんですよ(僕の大学時代の一応専門分野の生物理です。実際何も理解しないまま終わりましたけど)。 それでウィキペディアの記事見てみたらアデノシン三リン酸ひとつにつき57kJ/molだすらしいんですね。 そしてクエン酸回路一回でアデノシン三リン酸一つにつき、二酸化炭素が三つ排出されるらしいんですね。 要するに57kJに対して二酸化炭素が3molということになります。

さて、ベルリンからミュンヘンまでの距離ですが、グーグルで調べてみたら約600キロと出ました。 ここのサイトによると、体重65キロの人が時速11マイルで自転車乗った場合、325キロカロリー消費するらしいんでベルリンからミュンヘンまでで約4万6200kJ消費することになります。 二酸化炭素は1molにつき44gなので全部で46200/57*44で約107kgとでました。 飛行機の三分の一ですが、電車の倍です。 そんなもんなんですかね。

2015/9/1 もしシリアがフランスだったら

ルモンドより

欧州の難民問題が凄まじさを増しています。

今日のロイター新聞の記事によると、ハンガリーではブダペスト駅を閉鎖。 また、ノイエ・チューリヒャーの記事によると、難民の多くはブダペストからウィーンを超えてドイツ、ミュンヘンに向かったそうです。 また、ツァイトの報道によると、バイエルン州(州都ミュンヘン)は1日2000人難民が押し寄せるらしく、そもそも人口100万人そこそこしかいないミュンヘンとその周辺では対応しきれない状況になってきているそうです。

そんな中、一体シリアがどういう状況なのかっていうのをわかりやすく理解するために、if we were Syrian(私たちがシリア人だったら)というホームページを立ち上げた記者さんたちがいるんですが、それによると、もしシリアがフランスだったら3250万人避難民になっているそうです。

このホームページですが、フランス以外にもG7の国は全部あり、日本版も見てみた(みてみてください)んですが、日本だったら浦安市の人口に当たる16万人が死亡、東京23区と熊本県(熊本県?)を合わせたすべての人が家を追われることになるそうです。 そのほか280万人が中国、韓国、ベトナム、フィリピンなどに難民として逃げることになるそうです。

数日前にアルジャジーラの記事で、難民が仕事をすることが許されていないレバノンで、シリア人の男性が娘を背負い、泣きながらペンを売る写真を公表したアイルランド人の記者が2日で1300万ドル分の募金を集めたっていうのを報道していましたが、実際シリアの周辺国ってみてみればすぐわかるんですけど、本当に行くところがないんですよ。 そのせいでヨルダンとレバノンは大変なことになっているそうです。 命をかけてヨーロッパに行く人がいるのも当然ですよね。

果たして僕の父も、もし僕が小さかったころに日本でそうなっていたら、不法移民として、ベトナムで、フィリピンで、ボールペンを売って生き延びようとしただろうか。 まあでも戦争するっていうことはそういうことであって、それを異常だと思える平和な国に生まれたこと自体奇跡的なのかもしれないですね。