世界のニュース

8月9日 地図から消えたパレスチナ

エルパイスより

State of Palestine (orthographic projection) パレスチナといえば1948年の第一次中東戦争以来ずっと領土問題が続いていて、そもそもパレスチナを国家として認めるかどうか、という議論も終わっていないですよね。 基本的に日本を含め、西側諸国ではパレスチナを国家として認めていない場合が多いわけですが、グーグルはなぜかここに来て突然パレスチナを消したようです。

グーグルマップを見て頂ければわかるんですが、まずそもそもパレスチナの名前自体が存在しません。 そしてパレスチナ、といれて検索すると、確かにパレスチナのあたりにフォーカスが行くんですが、具体的にどこからどこがパレスチナなのかは表示されないんですね。 ただ、ヨルダン川西海岸やガザ地区と入力すると、それぞれの地域が赤く塗りつぶされて表示されます。 ちなみにパレスチナとはイスラエルの左側にあるガザ地区と、右側にあるヨルダン川西海岸を合わせた地域です。

グーグルはパレスチナを消したことを否定しているらしいんですが、否定するも何も、表示されない以上やはり消えたとしか言いようがないですよね・・・。 確かにここのところイスラエルは外交がかなり暴力的になっているため、IT産業においても何らかの行動に出たのかもしれません。

8月8日 ヨーロッパに背を向けるトルコ

ツァイトより

トルコといえばもともとEUに入れてもらえないいじめられっ子的な扱い方をずっとされていたじゃないですか。 特にフランスなどはトルコがEUに参加することに強く反対してましたよね。 ただ、ここにきてトルコ自身がヨーロッパに背を向けつつあるようです。

この前トルコではクーデター未遂の事件があったじゃないですか。 あの事件以来、エルドアン首相の権力集中が強くなるのと同時に、どうやら支持率もしっかり上がっているみたいなんですよ。 昨日、トルコ全土に放映されたエルドアン首相の演説があったそうなんですが、EU参加のためにだいぶ前に廃止した死刑制度の復活などにも触れていたようです。

それだけならいいんですが、ドイツがテロリストを作っているなどの発言をしているようで、EUを積極的に敵対視しているみたいんなんですね。 どうやら、これにはトルコなりの戦略があるようで、これまで親米路線を維持してきていたわけなんですが、少しずつ方向転換し、親露方針に変わってきているようです。 まあ同時にEUはEUでイギリスが抜けたことによって、統合が逆に加速されて行っているようなので、これまでの親米路線はここでも少し弱くなっているみたいですね。

親米路線が転換されていくのは歴史の必然のようにも見えますが、トルコといえば中国との中が悪いことで有名だったんですよ。 今後、その辺がどのようになっていくかが注目どころですね。

8月7日 マルセイユのプール

ルモンドより

日本だとそもそもが問題にならないと思うんですが、ここ、フランスではプールにまで宗教問題が絡んできたりするんですよ。 どういうことかというと、イスラム教の女性は体のラインが見えるような服を着てはいけないため、男性がいるところでプールに入ることはできないんですね。 (といってもおそらくコーランの解釈の仕方によってそれぞれの国の決まりがあるんだと思いますが)。 それを解決するために全身を覆った水着を着ている女性と、子供だけが入場できる日を作ったマルセイユのプールが批判されているようです。

具体的には今年の9月17日の1日だけそういう日を導入してはどうか、という話のようなんですが、なぜわざわざイスラム教徒のためにそんなことをしなければならないのか、という問題になっているみたいなんですね。 当然批判しているのは右寄りの政党なんですが、公共のプールではないため、行政にそういうことをどうこう言う権利はないらしいです。 プールの側としては、普段基本的にプールに行くことなど決してできないイスラム教の女性にそういう機会を与えたい、といった願いからそういう日を作っただけ、とのこと

最近のテロが大体イスラム教につながっていることから、フランスではすこしこういう話題に敏感になっているようです。

8月6日 合衆国第3党

ニューヨークタイムズより

合衆国というと二大政党しかないという印象が強い方が多いと思うんですけどどうでしょうか。 事実民主党でも共和党でもない第三党が勝ったのは160年も前のことらしいんですよ。 ちょうどペリーが日本にきた頃の大統領、ということになります。

さて、それはいいんですが、今回の選挙は二大政党の両方があまり人気がないわけじゃないですか。 そのため、第三政党に期待が高まっているようです。

この第三政党なんですが、緑の党、っていうのと自由党っていうのがあるんだそうです。 まあ期待が高まっている、と言っても現在のところ支持率は10パーセント程度でなので、クリントンにもトランプにも全く及ばないわけですが。

実は合衆国のこれまでの選挙は完全に二大政党だけ、というわけでもなく、何度かそれなりの結果を残すことはあったみたいです。 たとえば1992年の選挙では第三党のペロト氏が、最終的に20%近い票を得たんだそうです。 ブッシュ大統領の半分ぐらいですね。

さらにその8年後の2000年の選挙だったんですが、アル・ゴアと子ブッシュが超接戦で、最終的にゴア氏の方が得票率が高かったにもかかわらず、ジョージブッシュが大統領になったじゃないですか。 あのときも、緑の党とかいうのが2・7パーセント得ていて、もし緑の党がなければ緑の党の票が共和党に流れるはずはないので、民主党が勝っていたかもしれないそうです。

さて、この第3党なんですが、まず難しいのが投票箱を各州に置く権利を得ることで、次にディベートに参加させてもらうことなんだそうです。 この投票箱に関してはハードル越えしたそうですが、テレビのディベートには世論調査で15%以上の支持がない場合には呼んでもらえないらしく、特に党大会が終わり、それぞれの党の結束が今後強くなると予想される中では支持率をあげて行くのは難しいのではないか、とのこと。 まあ共和党に関しては結束が強くなってきている、とはあまり言えない状況かもしれませんが。

8月5日 遺伝子組換え蚊

ガーディアンより

Aedes aegypti mosquito去年の今頃でしょうか。 ブラジルでジカ熱なるものが発生し、瞬く間にその名が世界に知られていったわけじゃないですか。 むしろ去年の今頃なんか、「ジカ熱って何?」ってところから突然大流行につながり、ブラジルなどでは大パニックにつながったわけですが、最近ではスペインでも報告されたりして、本格的に国際的に流行しつつありますよね。 それに対抗すべく、フロリダ州では、行政が遺伝子組換えの蚊を放つことを許可したそうです。

蚊のオスが放たれるそうなんですが、オスはそもそも刺さないらしくて、メスと交尾するだけらしいんですが、この遺伝子組換えがなされた蚊から生まれた蚊は大人になる前に死んでしまうんだそうです。

行政から許可が出たところで直接実行されるわけではなく、11月に住民投票があり、その結果を待つことになるそうです。 ただ、この住民投票には拘束力はないため、やはり放たれるかもしれないとのこと。

ニューヨークタイムズの記事によると、ケイマン諸島でこの蚊を放った結果、やはりそれなりの結果は出たそうなんですが、もともとケイマン諸島にはジカ熱を媒体する蚊はいなかったらしいんですよ。 それに対し、フロリダでやった場合、どのような影響が出るかはっきりとはわからないので、今後のどのようになるのか、影響が計り知れない、とのことだそうです。

8月4日 貧富と虫の生態系

ナショナルジオグラフィックより

最近は日本でも貧富の差が大きくなってきたみたいじゃないですか。 他の国、たとえば合衆国では貧富の差なんか昔からある問題なんですが、実は人間の貧富の差は、虫の生態系にも影響を与えているんだそうです。

これまで、そんなような話はあったりなかったりしたそうなんですが、この度、貧富の差のある家を50件ずつ回ってみたところ、裕福な家には約100種類の虫がいて、貧乏な家の2倍ぐらいの種類があったんだそうです。 ちなみに調べ方なんですが、かなり地道に誇りの中とかを漁ってたとのこと。 そういう科学もあるんですねえ。

なぜ、裕福な家の方が虫の種類が多いのかははっきりとはわかっていないようなんですがあ、どうやら裕福な家ほど自然に囲まれているのが関係しているのではないか、と言われているそうです。 虫も人間も自然が好き、ということなんですね。

僕も昨日、うちのお風呂場でゴキブリなんじゃないか、という小さな虫を発見してしまったんですよ。 今住んでいる家にきて初めてです。 今後出てこないことを願うばかりですが、虫の種類が多い裕福な家、ということなのかもしれません(関係ないか)。

8月3日 ノルウェーの海底トンネル

シュピーゲルより

ノルウェーといえば西海岸のフィヨルドで有名じゃないですか。 大自然の絶景とでも言うのでしょうか。 観光客にも人気があるそうなんですが、困ったことに、南から北まで車で行くと1200キロメートルにもなり、現在のところ20時間もかかるらしいんですよ。 風景を壊さずにそれを解決するために、ノルウェー政府は海底トンネルを作ることにしたんだそうです。

この370億ユーロ(約4兆1000億円)にもなるプロジェクトでは、海底30メートルぐらいのところに、浮遊(?)するトンネルを作るらしいんですよ。 2035年ごろ開通を目指していて、南北を走る時間が半分に短縮され、輸送量も同じく半減されるのではないか、とのことだそうです。

ノキアの国として有名なノルウェーなんですが、何と言っても国土が東西に長いじゃないですか。 このコミュニケーションをよくするためにも、国を挙げてやり遂げなければならないプロジェクトみたいですね。

近未来的な発想としては、中国でもガジェット警部に出てくるような車の上を通過するバスが作られたとBBCの記事に書かれていました。 すごい不思議な形なんですが、同時に書いてきそうにも見えるんで、リンク先の写真見て見てください。 ちなみに中国なんですが、ここ一ヶ月か二ヶ月ほど、ニュースのアクセスが(前にも増して)非常に難しくなっているんですよ。 というわけで、最近はあまりアクセスしていません。 なんかあったんですかね。

8月2日 ドイツの高校

ノイエ・チューリヒャー・ツァイトゥングより

Kaiser-Heinrich-Gymnasium Bamberg 4 ここの写真に写っているのは僕が通っていたドイツの高校(Gymnasium)なんですが、ドイツの高校というのは、日本でいうと小学校の半分弱、中学、高校を含んでいて、昔は9年間だったんですよ。 小学校の4年間と合わせて、計13年なんで日本やフランスなどの国と比べると一年多かったことになります。

さて、僕が通っていた高校で9年間に変わったのが2004年に入学した子供達からで、その子達が卒業したのも最近の話なんですが、すでに見直しされる傾向が強くなっているようです。

ドイツの南西にあるバーデン・ヴュルテンベルク州では、8年制か9年制を自由に選べるようにしたらしいんですよ。 そしたら9年制の方に応募が殺到したんだそうです。 要するに、8年制に変わったことで授業の時間が増え、詰め込み教育になったことを懸念している人が多い、ということのようです。

ただ、東西でも開きがあるらしく、旧東ドイツでは、割と早く学校を終わらせたい人が多いみたいですね。 確かに、ウクライナなどの国でも16歳ぐらいで高校卒業なんで、旧ソではそういう傾向が強いのかもしれません。

昔からそうなんですが、ドイツでは大学で何を勉強するか、というのが人生で大きな決断で、間違った教科を選んだ場合には、1年なり2年なり失うことが多いんですよ。 そういうミスをしないために、高校を卒業する前に、ゆっくり物事を考える時間が必要だ、と考える人が多いのかもしれません。 ただ、学校教育が単純な詰め込みでしかないアジアの国からすると、ドイツのやり方は驚きですよね。

8月1日 スペインのドローン警備

エルパイスより

Drone and Moonドローンってあるじゃないですか。 ここ数年で何故か突発的に人気が出て、世界各地でいろんな使い方がされているみたいですが、スペインの警察では、ドローンを海岸の警備に使うことにしたそうです。

ドローンと言っても合衆国がパキスタンで使っているような攻撃してくるドローンではなくて、単純に観光客が多い場所で警備の手が届かなくなるのを防ぐために使う、ということみたいですね。 空飛ぶ監視カメラ、ということになりますね。 一台5000ユーロということなので、数ヶ月使ったら元が取れそうです。

重さ2キロで、時速70キロで飛ぶらしいんですよ。 そんなのが飛んできたら怖いですね。 まあ少なくとも現段階では人の上を飛ぶことはないそうです。

また、緊急事態に、パパッと現状確認したいときなどにも使われるそうです。 まあ確かにパトカー出す前とかに一度現場の様子を確認できたら良さそうですね。

ただ気になるんですが、何年か前にロンドンで監視カメラを導入するときとか、すごい論争になったじゃないですか。 最近はどこの都市でも監視カメラが置かれてますよね。 別にドローンの方がどう、とかいうこともないですが、なんだか全体的に感覚が鈍ってきているような気がします。